タミフルドライシロップが入手困難のためタミフルカプセルを脱カプセルしてください(2023/11/11)
インフルエンザが流行し、タミフルドライシロップ・オセルタミビルドライシロップが入手困難となっています。
厚生労働省は、保険医療機関および保険薬局に対し、「タミフルカプセルを脱カプセルして賦形剤を加えて調剤し、「院内製剤加算/自家製剤加算」を算定してよいルール」を疑義解釈で公開しました。
疑義解釈その60「タミフルカプセルを脱カプセルして自家製剤加算を算定してよい」
疑義解釈内容
問1
インフルエンザが流行している状況下で、オセルタミビルリン酸塩のドライシロップ製剤の供給が限定されているため、保険薬局において同製剤が不足し、処方への対応が困難な際に、薬剤師が、処方医と相談の上、カプセル剤を脱カプセルし、賦形剤を加えるなどして調剤した場合、自家製剤加算を算定できるのか。
(答)
「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップの在庫逼迫に伴う協力依頼」(令和5年 11 月8日付け厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課
事務連絡)の記の3において、「医療機関及び薬局におかれては、オセルタミビルリン酸塩ドライシロップが不足している状況にあっても、当該品目を処方又は調剤する必要がある場合には、オセルタミビルリン酸塩カプセルを脱カプセルし、賦形剤を加えるなどの調剤上の工夫を行った上での調剤を検討いただきたいこと。」とされているなか、やむをえず当該対応を実施した場合には、自家製剤加算を算定して差し支えない。なお、このような場合には、レセプトの摘要欄に「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップ製剤の不足のため」等のやむを得ない事情を記載すること。また、この場合の薬剤料については、オセルタミビルリン酸塩カプセルの実際の投与量に相当する分(例えば、5日間でオセルタミビルとして合計
262.5mg投与する場合は、オセルタミビルリン酸塩カプセル75mgの3.5カプセル分)を請求するものとする。
0.5カプセル分かぁ・・・脱カプセルした粉を0.01g単位まで計量して半分使用しますか。
タミフルカプセルを3.5カプセル分保険請求すると・・・・残りの0.5カプセル分は、どうしましょうね。捨てると損ですので遮光保管しておきますか。小児科の門前でタミフル脱カプセルが頻回処方される調剤薬局ならば無駄にはならないでしょうかね。
また、タミフルドライシロップが入荷できないため、5歳以上のインフルエンザ患者に対しては、吸入薬の処方を検討してほしいことが厚生労働省より強力依頼がでています。