おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

生活保護受給者は原則として「後発医薬品」とし、先発希望する場合は“差額”を自己負担?

投稿日:2017年12月17日 更新日:

生活保護受給者は原則として「後発医薬品」とし、先発希望する場合は“差額”を自己負担?

 

2018年12月政府は、生活保護受給者は後発医薬品(ジェネリック医薬品)を使用することを原則とする方針を固めました。

 

生活保護受給者の平成27年ジェネリック医薬品使用率は63.8%、平成28年では69.3%と進んでいることがわかります。

 

調剤薬局において、生活保護受給者がジェネリック医薬品を希望しなかった理由の67%が「本人の希望のため」でした。

調剤薬局に関する個別指導・集団的個別指導についての資料公開

生活保護受給者の後発医薬品のさらなる使用促進について

2019年以降の政府の方針としては

  • 医師がジェネリック医薬品の使用を認めていること
  • 薬局の在庫が十分にあること

を条件として生活保護受給者には原則としてジェネリック医薬品を処方し、調剤すること、としています。

自己都合で先発医薬品を使用する場合には、差額の自己負担を求めることも検討しています。

 

これまでも生活保護受給者に対するジェネリック医薬品の使用促進策は行われてきましたが、本人が先発医薬品を希望した場合は先発医薬品が調剤されていました。自己都合で先発医薬品を希望する場合に差額が自己負担となるのであれば、今以上に後発医薬品の使用率が上がることが想定されます。

 

今回の公開された情報は政府案であり、今後この案が国会で審議される見通しです。

 

ジェネリック医薬品の使用率が1%上昇すると10〜15億円の医療費削減に繋がります。

 

 

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執筆者:ojiyaku


  1. 匿名 より:

    生活保護でジェネリックを服用しているオバサンです。精神安定剤2種・整腸剤2種を服用中です。ところがミヤBMは先発薬しか有りません。特許が切れて色々な条件をクリアして、初めて作る事が出来る仕組みですよね? 調剤薬局で今迄3回在庫切れを経験してます。 私は整腸剤を市販薬に変えたい(強力わかもと等を併用)のですが、担当医「効き目が有るかどうか分かりませんけど」と冷たく言われました。不満です! もう1種は大人用紙おむつの材料(ゲル)と同じらしいです。 幼い頃からお腹が弱く、過敏性腸症候群です。酷い時は貧血になる程でした。 院長が代理で診察した時、過敏性と知り笑われ不愉快でした。お薬が出ているのに、何故そんな酷くなるのかと…。 患者の辛さに理解が無いです。医師は殆どお金儲け対象と思っている人ばかりです。 調剤薬局の整腸剤は信用してません。医療費を減らしたい目的も有ります。市販薬の方が在庫切れを気にせず、気楽です。 福祉課はジェネリックを推進してますが、地区担当員は詳しい仕組みを知らないのです。公務員になり福祉課に配属されただけで、知識が有る人は殆どいないと知りました。上司も知らないという事ですかね? 生活保護も止めたいです。

    • ojiyaku より:

      コメントありがとうございます。

      拝見いたしました。私が感じたことを記載させていただきます。

      ミヤBMの医薬品区分は「先発」でも「後発」でもありません。区分がない医薬品です。2018年10月1日から生活保護受給者は原則としてジェネリック医薬品を使用するというルール施行されますが、ミヤBMはこのルールに該当しません。ミヤBMからほかの薬へ変更することはできませんので今まで通りミヤBMを飲むことをお勧めします。

      医薬品「ミヤBM」から指定医薬部外品「強力わかもと」への変更について、「冷たく言い」必要はありませんが、「効果があるかどうかわからない」という考えについては私も担当医と同意見です。強力わかもと(医薬部外品)の含有成分は消化酵素剤・乳酸菌培養末・乾燥酵母・B1、B2、ニコチン酸アミドという成分なのですが、過敏性腸症候群へ作用する可能性がある薬は乳酸菌培養末かなぁと思われます(医薬品ではないため含有量は記載されておりません)。しかし、乳酸菌は生きたまま小腸へは到達できるものの、その下流にある大腸へは生きたまま到達できません。一方でミヤBMは小腸・大腸両方へ生きたまま到達可能です。担当医が「効果があるかわからない」といった理由はこれです。乳酸菌製剤では大腸への作用があまり期待できないためです。

      「調剤薬局で3回在庫切れ」は酷いですね。調剤薬局の場合、よく使用する薬であれば常に在庫していると思うのですが、1人にしか使用していない薬だと、在庫を切らしてしまうケースがあります。管理方法にもよるのですが、不都合を感じるようであれば、「一本電話をいれてから薬局へ行く」などの対応もあるかもしれません。

      以上です。

      主治医の先生とご相談の上、症状が緩和されることをお祈り申し上げます。

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