リクシアナOD錠発売開始(2017年11月29日)
2017年11月29日、第一三共よりリクシアナOD錠15mg、30mg、60mgが発売開始となります。
リクシアナ錠60mgが大きな剤形であり、高齢者にとっては飲みにくい薬でしたので、OD錠は患者様にとって有用な剤形かと思われます。
OD錠へ切り替える際の注意点としましては、錠剤表面には使用色素により、リクシアナOD錠15mgは黄色の斑点、リクシアナOD錠30mgは赤色の斑点、リクシアナOD錠60mgには黄色の斑点がそれぞれみられることがありますが、問題ないことを患者様へお伝えする感じになるかと思います。
それ以外の項目については
錠剤刻印がOD錠ではカタカナ表記にかわっています。
薬価は、普通錠と同額となっております。
非弁膜症性心房細動患者に使用する経口抗凝固剤を比較する(NOACの違いについて)
割線は普通錠と同じようにOD錠でも30mgと60mgに割線が入っています。
割線が入っていますので、OD錠60mgを半錠に割るときも、欠けにくことを確認しました。
OD錠を半錠に割ると、その刻印は「リクシアナ」と「OD 60」に分かれます。「リクシアナ」という刻印を裏返すと「OD 60」という刻印が確認できます。そのため、半錠に割っても表裏を確認することで「リクシアナ60mg」であることを鑑査することができます。
販売包装も普通錠と同様にPTP100錠、140錠、プラスチックボトル100錠がラインナップされています。
また錠剤の大きさも普通錠とOD錠でほとんどかわりありません。
普通錠15mg→15mgOD錠
直径:6.8mm→6.6mm
厚さ:3.6mm→3.1mm
重さ:105mg→90mg
普通錠30mg→30mgOD錠
直径:8.6mm→8.6mm
厚さ:3.8mm→3.8mm
重さ:210mg→180
非弁膜症性心房細動患者に使用する経口抗凝固剤を比較する(NOACの違いについて)
普通錠60mg→60mgOD錠
長径:13.5mm→13.4mm
短径:7.1mm→7.0mm
厚さ:5.0mm→4.7mm
重さ:416mg→360mg
錠剤径がいずれの規格においてもほとんどかわりありませんので、OD錠の使用量が増えた場合は、全自動分包機のカセットを普通錠からOD錠へスイッチすることが可能です。
第一三共のOD錠といえばオルメテック錠をOD錠へ切り替えた経緯がありましたが、リクシアナに関してはOD錠一本化にするかどうかは未定とのことです。
DOACでは初めてOD錠が発売されましたので、他剤から変更となる可能性もあるかと思います。特にプラザキサは1日2回、1包化できないカプセルを服用するという医薬品ですので、患者様の利便性としてはリクシアナOD錠にメリットが感じられます。
ただ、プラザキサに関してはDOAC(NOAC)の中でワーファリンと比較して、虚血性脳血管障害で唯一優越性が確認されておりますので、DOACからDOACへ処方が変更される際は、1包化や服用におけるメリットだけでなく、薬剤としての特徴・有意性も含めて患者様の体調変化を確認する必要があるかと思います。