おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

海外渡航

海外旅行へ行くので「英語で書かれたお薬の説明書き」が欲しい

投稿日:2018年2月27日 更新日:

海外旅行へ行くので「英語で書かれたお薬の説明書き」が欲しい

 

「海外旅行へ行くので“英語で書かれたお薬の説明書き(薬情)”が欲しい」とおっしゃる患者様が年に数回おります。

海外旅行へ行く際に、主治医が記載する「英文の薬剤証明書」には“一般名、商品名、剤形、含量、数量、疾患名”などが記載されており、入国時の不要なトラブルを避ける、あるいは海外での病院を受診する際に提示することができます。

 

調剤薬局では、処方された薬についてお薬の説明書きを英文表記でお渡しすることができます。(主治医による英文証明書とは別ものもとです。)薬局によってはレセコンに含まれているお薬のデータを英文へ一発変換できるところもあるかもしれませんが、私の勤務する店舗では一発変換ができないので各製薬会社のホームページまたは「くすりのしおり」から英語の薬情をダウンロードして使用しています。

海外渡航時の医薬品の携帯

「くすりのしおり」で英語版薬情の有無を確認してみると多くの先発メーカーの薬については、英語版薬情が用意されていることがわかります。しかし後発メーカーの場合は英語版薬情が用意されていないケースが見受けられました。

 

例えば「アロプリノール」を検索してみると、検索結果として45件がヒットしたのですが、そのうち英語版薬情が用意されているのは15品目だけでした。後発メーカーでは“日医工、サワイ、トーワ”が英語版薬情のダウンロードが可能となっていますが、それ以外のメーカーは非対応となっていました。

(2018年2月現在)

すべての医薬品について英語版薬情が網羅されていれば問題ないのですが、一部の後発品では、まだ用意されていないのが実情です。

(2016年時点で約5000品目の英語版薬情が使用可能となっていました)

 

しかし、「くすりのしおり」の非常に優れている点は英語版薬情をwordファイルとしてダウンロードすることができる点です。wordファイルとしてダウンロードすると写真や文章の一部分を自分で編集することが可能です。英語版薬情が非対応の薬については、このあたりを上手に活用するとうまくいくのかもしれません。

くすりのしおり

また、用法・用量は患者様によって異なりますので

1日3回毎食後(3 times a day after every meals)

などを書いていく感じになるかと思います。

 

「くすりのしおり」へ接続する際、時間帯によってはサーバー負荷が大きいためかどうかはわかりませんが「Gateway Time-out」となって正しく表示されないケースもあります。この場合は、あきらめずに何度かチャレンジすると正しく表示されました。

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執筆者:ojiyaku


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