おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

消化酵素剤 販売中止

2017年8月1日エクセラーゼ配合カプセル、エクセラーゼ配合顆粒が製造中止

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2017年8月1日エクセラーゼ配合カプセル、エクセラーゼ配合顆粒が製造中止

2017年8月1日、MeijiSeikaファルマのエクセラーゼ配合カプセルとエクセラーゼ配合顆粒の製造中止が発表されました。エクセラーゼ配合錠の販売が継続されることから、エクセラーゼの服用を続ける方はエクセラーゼ配合錠へ移行する事になります。

エクセラーゼ配合カプセルおよびエクセラーゼ配合顆粒は2018年3月に製造中止が発表されましたので、それ以降に経過措置となる見込みです。
日本で使用される代表的な消化酵素剤(慢性膵炎治療ガイドライン2015)


日本で使用される代表的な消化酵素剤

消化酵素剤は消化異常症状を改善する目的で使用する製剤です。例えば胃がんによって胃の一部を摘出した患者様においては、食事の消化吸収率が低下し、体重がが減少することが報告されております。そのような方が消化酵素剤(パンクレアチン・リパーゼ・ビオジアスターゼなど)を服用することで、食事中に含まれる脂肪分の吸収が促されて、体重増加に寄与するというはたらきがあります。(糞便中に含まれる脂肪分の量が、消化酵素剤を服用することで減少するという報告がなされています。)

 

さらに、消化酵素剤は胆汁酸(ウルソなど)のはたらきを促進する作用も報告されておりますので、消化吸収を促す目的で使用される製剤です。消化酵素剤は食べたものを分解して消化管からの吸収を促進することで栄養の吸収率を高める製剤です。

 

ヒトへの投与データではありませんが、真鯛の稚魚を養殖する際に、餌にウルソ(胆汁酸)を追加することで、消化管に分泌している消化酵素の働きがUPして、脂質の利用性や各栄養素の蓄積を促進する働きが報告されており、魚の養殖においては「よく肥える」ためにウルソと消化酵素が注目されています。

グーフィス錠とウルソ錠の併用について胆汁酸の動きから推測する

 

消化酵素剤の費用対効果を考えますと、

脂肪分の消化力が高い製品は

オーネスN配合顆粒

ベリチーム

パンクレアチン

という順です。

 

糖分を分解・消化する力が高い製品は

ベリチーム

オーネスN配合顆粒

フェルターゼ配合カプセル

という順です

 

タンパク質を分解・消化する力が高い製品は

エクセラーゼ配合錠

タフマックE配合

フェルターゼ配合カプセル

ポリトーゼ

という感じです。(以上、日本薬局方消化力比較より)

 

薬局で勤務しているとエクセラーゼやタフマックといった消化酵素剤を手にするケースが多いように感じるのですが、これらの消化酵素剤はタンパク質の分解に効果的であることから、肉類などのタンパク質を食べたあとの消化不良を解消するために処方されているんだなぁと実感しました。

 

尚、市販品の中には「消化酵素剤=ダイエット」と見間違えるような表記をしているものもありますので要注意です。しっかり食事をとりながら消化酵素剤を毎日使用すると体重増加につながる可能性があります。

消化酵素製剤の特徴(日本薬局方消化力比較掲載)




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