インテバンSP(徐放性インドメタシンカプセル)が製造工場の閉鎖に伴い販売が中止となることがわかりました。経過措置は未定ですが、出荷終了予定時期は2019年6月頃となる見込みです。
インテバンSPの販売中止に伴い、その類似品としてはインドメタシン製剤のプロドラッグが薬価収載されています(インドメタシン製剤のプロドラッグとは不活性の状態で消化管から吸収された後、体内で代謝をうけてインドメタシンへ変換して痛み止めの作用を示す薬のことです)。
・インフリー(インドメタシンファルネシル)
・ミリダシン(プログルメタシンマレイン酸塩)
・ランツジールコーワ(アセメタシン)
インテバンSPおよびインドメタシン製剤のプロドラッグについて、体内に取り込まれたあと、インドメタシンとしての薬物動態について確認してみました。
インテバンSP25mg
(インタビューフォームのグラフから概算値を記します)
最高血中濃度到達時間Tmax:2時間後
最高血中濃度Cmax:450~500ng/ml
半減期:4時間ほど
痛み止めとして小児に対するカロナール(アセトアミノフェン)を使用する場合の量15mg/kgについて
インフリーカプセル100mg2カプセル
(インタビューフォームのグラフから概算値を記します)
最高血中濃度到達時間Tmax:4時間後
最高血中濃度Cmax:200ng/ml
半減期:4~6時間ほど(グラフが見えにくくて詳細は不明)
ミリダシン90mg
(インタビューフォームのグラフから概算値を記します)
最高血中濃度到達時間Tmax:2.4時間後
最高血中濃度Cmax:113ng/ml
半減期:4時間ほど
「ロキソニンのジェネリック医薬品は効きません」という患者様への対応
ランツジールコーワ30mg
(インタビューフォームのグラフから概算値を記します)
最高血中濃度到達時間Tmax:3時間後
最高血中濃度Cmax:500ng/ml
半減期:2~3時間ほど
3剤のインドメタシン製剤のプロドラッグ製品は、体内に取り込まれた後のインドメタシンとして体内を流れる量には大きな違いがみられることがわかりました。インドメタシンの量としてインテバンSPと上記プロドラッグ3剤を等価換算する場合は、インタビューフォームのインドメタシン量が一つの指標となるかもしれません。
インテバンSPには適応外ながら好酸球性膿疱性毛包炎の治療に対する保険審査上の使用が認められており、その奏効率は87%と報告されておりました。